◎地震保険について◎

秋の風が心地よく、少しずつしのぎやすい季節になってきましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は【地震保険】について考えてみたいと思います。

甚大な被害が発生した関東大震災から、令和5年9月1日で100年の節目を迎えます。

関東大震災の死者・行方不明者は10万5000人余りにのぼり、このうち9割が火災による被害です。
地震の発生時刻が昼食の時間帯に重なり、かまどやしちりんなどを使っていたこともあって同時多発的に火が出て次々と延焼し、焼失面積が38平方キロメートルと大規模な火災となりました。
地震の揺れで断水したことや強風が吹いていたことも被害を拡大させた要因と考えられています。
また記憶に新しいところでは、2011年3月11日14時46分、我が国観測史上最大のマグニチュード9.0という未曾有の大震災が日本を襲いました。
地震への「経済的な備え」となるのが地震保険です。
地震保険は“地震等による被災者の生活の安定に寄与すること”を目的とする制度であり、
政府と損害保険会社が共同で運営しています。
地震等を原因とする火災・損壊・埋没・流失によって損害が生じた場合に、
建物・家財それぞれ最大で火災保険の保険金額の50%まで補償することができるのが地震保険です。
地震・噴火またはこれらによる津波 による損害は、火災保険では補償の対象となりません。

さらに地震保険には、「建物の地震保険」だけでなく「家財の地震保険」があります。
地震と聞くと、倒壊などの「建物」の損害をイメージしがちですが、
「建物の地震保険」に加入しているだけでは「家財」の損害は補償されません。
近年、耐震性の高い建物が増えてきており、建物に損害が生じなくても家具類の転倒等で家財に大きな損害が発生する割合が高くなっています。
地震の被害が大きくなりやすい家財も地震保険に加入しておくことで、しっかり準備しておくことができます。

この機会に是非、地震保険について、改めてご検討いただくのはいかがでしょうか。